よく就活生は「自己分析をしなさい」と言われますが、実際企業で求められるのは「自己分析結果報告」ではなく「自己PR」ですよね。
では、自己分析をすれば自己PRが作れるようになるのでしょうか?
確かに自己分析ばかりしていて、自分がどんな人間か分かったような、分からないような、そんな状況下で「はい、ではそれを元に自己PRを作りましょう!」と言われてもいきなりすぐにはできないですよね。
私にも、自己分析の深みにはまり、自分のネガティブな面を意識しすぎで全く自己PR文章が書けなくなってしまった経験があります。
しかし、自己PRを作るのには、自己分析が必要不可欠です。
「自己分析をしたら自己PRが作れる」というよりも、自己分析をきちんとしなければ、自己PRは作れないと言っても過言ではありません。
ただし、自己分析をしたら、そのまま何もしなくても自己PRが作れるわけではありません。
では、これから自己分析と自己PRを上手にリンクさせていく方法をご紹介いたします。
まず、自己分析ですが、沢山の自己分析本や自己分析シートが出回っている中で、質問事項が多すぎで自分がどんな人間か分からなくなりかけてはいませんか?
自己PRを作る上で必要な自己分析結果は、自分の「強み」と、「短所の裏返しおよび短所改善意欲」の2つのポイントです。
例えば自己分析の結果、自分の長所や強みが「芯があり、責任感がある、面倒見が良い」などと出たとします。そして短所は仮に「頑固」だったとしましょう。
この場合は、強みが「責任感や面倒見の良さ」となり、これはひとまずキープしておきます。短所の「頑固」は裏返すと「芯がある事」、そして改善法は「人の話を聞くよう、もし言いたい事があっても一回深呼吸して考えるくせをつけるようにしている」などが上げられます。
これで自己PRの材料が整います。
この材料をどのように調理するかというと、実際に受ける会社の「欲する人物像」と照らし合わせて調整していくのです。
1人の人間には様々な長所と短所があります。受ける会社の欲する人物像と自分の長所を重ね合わせて、マッチするものを選定して自己PRの内容として調理していきます。
短所に関しては、聞かれた時に答えるために、先ほどの裏返しと対処法を用意をしておきます。
このように、自分の長所や短所が分かっていないと、自己PRの材料を見つけるのに苦労するため、自己PRを作る上で自己分析は欠かせません。
しかし、自己分析するだけではなく、会社の欲する人物像との照らし合わせ作業をおこない、はじめて自己PRの材料として自己分析が真価を表すのです。