自己分析をするのがくだらないと思ってしまいます。間違っていますでしょうか?

就活をする際に欠かせないと言われる自己分析ですが、やっているうちに「自己分析って、なんだかくだらない」と思ってしまうこともありますよね。
私も就活をしているとき、今のあなたのように、自己分析することがくだらなく思えて仕方なかったことがありました。
「でも、そんな風に思うのは間違ってるのかな?」と悩むわけですよね。
私の場合、悩んでいるタイミングで、たまたま大学のサークルの先輩と久しぶりに会う機会があったので、その先輩に正直にその気持ちを打ち明けてみました。すると、先輩から良いアドバイスをもらうことができたんですよ。
その際のアドバイスに、その後の私自身の経験を加味して、お話ししますね。先輩に「なぜ、くだらないと思うのか?」と聞かれた私は、こんな風に答えました。
「自分の性格や行動にある傾向があることは、わかります。だけど、人間は時々刻々を変わっていくものですよね。それを、『自分はこういう人間だ』と決めつけてしまうのは、無理があるような気がするんです。なんだか枠にはめてしまうようで、人間的な変化や成長を否定する行為のように感じます。それに、自己分析が就活にどう生かせるのか、いまいちピンとこないんです」
すると、先輩は、「そう感じる自分を自己分析してみたら?」と言います。思ってもいない言葉でしたが、先輩は
「君にはそうしたクリティカルな精神がある、ってことになるよね。批判精神は使い方によっては君の強みになると思うよ。こんな風に、自分の強みを見つけることができれば、結局は君にとってプラスになるんじゃないの?」
と言うのです。
目からウロコ、でしたよ。つまり、私は、「自己分析の上手な使い方」を意識しなかったから、「くだらない」と感じてしまってんですよね。
就活の目的は、当然、自分が望む企業や組織に就職すること。そのためには自己アピールが不可欠で、その自己アピールをするために使える方法が、自己分析ということになるわけです。
上手に自己分析して、自分の強みを見つけることができれば、就活を有利に進めることができますよね。つまり、自分にとって得になることなんです。
自分にとって得になることを「くだらない」と拒否してしまうのは、損でしかありません。
そのアドバイスを受けて、私は積極的に自己分析するようになりました。自分が今考えていることを、その時点で分析してみると、私の場合の「批判精神」のように、それまで気づかなかった自分の一面が見えてくるものですよ。
過去にさかのぼってばかりいると、くだらなく感じてしまいがちですから、是非とも「今の自分」を分析してみてください。あなたが今「くだらない」と感じる理由から、あなたの一面を炙り出してみるんですよ。
これ、やってみると、結構おもしろい作業だと思いますよ。
「おもしろい」と感じたら、その「おもしろがる自分」を分析してみましょう。自己分析に対する意識が変わると、就活自体が、より楽しく感じられるようになるんじゃないでしょうか。